タカブシギの換羽について    −2009   記 岸  久司                       
 
タカブシギの換羽について 稲敷市 2007年4月〜2009年11月   
 タカブシギの換羽について以前から気になっていましたので、いいろいろと考えてみました。
タカブシギはありがたいことに冬季も蓮田で観察できるので淡水系の普通種としてほぼ一年中観察できます。
すべて別個体です)
  ・B個体(10/4) 
    は三列風切、雨覆の摩耗は激しく成長夏羽の終期だと思われます。
   この時期としては既に冬羽に換羽しているものも多いので換羽スピードの個体差は大きいと思われます。
  ・C個体(8/16)とd個体(10/4) 
    は白い眉斑が長く背中や胸は褐色味が強いのでおそらく幼鳥だと思われます。
  ・E個体(9/12) 
    は内側の黒い初列風切は新羽で茶色の外側2枚は旧羽と推測しますと、(P8はまだ伸びきっていない)
   第2回冬羽以上の年齢かな? (通常幼鳥の風切は第1回では換羽しないようです)
  ・H個体(2009.11.3) 
    は風切も体羽も冬羽に変わっているように見えます。

   まだまだ疑問は尽きないですね!
A 冬羽→夏羽 07/4/6 B 夏羽終期 09/10/4 C 幼鳥 07/8/16 D 幼鳥 09/10/4
E成鳥夏羽→冬羽 08/9/12 F成鳥冬羽(奥は幼鳥)09/10/18 G幼鳥→第一回冬羽 09/10/18 H 冬羽 09/11/3